~広告校正について~
校正セミナーというからには、プロ校正者のためのセミナーですか?
いいえ、ちがいます。
とくに校正を学んだことがない方々にも、校正のエッセンスがご理解いただけるよう、わかりやすく基礎的な内容を中心としております。
なぜ、そういうセミナーを実施されているのですか?
校正というと、かなり特殊な職人仕事と思われがちで、また書籍校正の世界では事実その通りです。
でも一般に広告の領域、販促・広報媒体を作成されている企業・団体様では、社員や職員の方々が、自己流で校正チェックをされていることが多いようです。
そこで弊社で二十数年培った広告校正のノウハウを知っていただくことで、少しでも業務の質の向上にお役立ていただければと思い、当セミナーを実施しております。
なぜ「広告校正」と言うのですか?
校正について学べる学校や通信教育などが、世の中にはたくさんありますが、それらの教育プログラムは、ほぼ出版(書籍等)の校正が中心になっています。
広告の校正について学べるプログラムはあまりありません。
出版校正と広告校正は、基本概念こそ共通ですが中身は別物です。
弊社は広告校正の専門会社ですので、あえて「広告校正」と言っています。
書籍校正と広告校正は、そんなにちがうのですか?
はい、ぜんぜんちがいます。
広告といってもジャンルは多様で、書籍に近いような広告(読みもの)もありますが、チラシやカタログなど、商品紹介をメインとする広告の校正は、書籍校正とはずいぶんちがう作業をします。
では、書籍校正と広告校正は、どうちがうのですか?
媒体の目的や制作方法がちがうので、チェックのポイントや作業の組み立てなどが、ぜんぜんちがいます。
一例をあげるなら、広告の場合はプライス等数字の間違いが致命的なので、数字校正のための作業設計をします。
また広告の校正現場では、いわゆる校正記号をほとんど使用しません。
赤字は誰にでもわかるように書くのが原則です・・・・などなど。
その他、ちがいを挙げるとキリがありません。そのくらいちがいます。
ひとことでは説明しきれません。
セミナーは、どんな内容ですか?
基本のパッケージは、「常識チェック」と「現場の作業方法」の二つを柱としています。
専門的な校正をご存知ない方にも、わかりやすいように演習を交えながら、ごく基礎的な内容を学んでいただくプログラムとなっています。
その他、ご要望に沿って、カスタマイズセミナーをご用意することも可能です。
「常識チェック」とは何ですか?
出版校正で言えば、校閲と呼ばれているものに似ていますが、校閲とはかなりちがうものです。
校閲は、誤字脱字はもちろん、固有名詞や年号、日本語表現、内容の整合性まで、あらゆる原稿の誤り(不備)について精査する作業です。
広告でも校閲は行いますが、広告においてはメインとなる情報が商品やキャンペーンなど、企業内部で管理されている情報が中心のため、書籍校閲と同じように調べて裏を取ることが現実的ではありません。
そこで広告の場合には、事実確認という部分よりも、消費者(第三者)の目線で広告を見たときの矛盾や不整合を探すという作業のほうにウェイトを置きます。
これを弊社では「常識チェック」と呼んでいます。
「現場の作業方法」って、どんな内容ですか?
ポイントはひとつだけです。“確実に作業するためのノウハウ”です。
校正の仕事をするにあたって、知識や教養などはもちろん必要ですが、いちばん大切なのは“確実性”ということです。
いくら知識や教養が豊富でも、100個の間違いのうち99個しか見つけられないのでは、校正者としては失格です。
弊社のセミナーでは
・うっかりの見逃しをいかに減らすか?
・100個の間違いを、確実に100個見つけるにはどうするか?
を学びます。
セミナーを受講したら、校正が上達しますか?
それは受講された方次第です。セミナーでお伝えできるのは、ごく基礎的な考え方のみです。
実際に現場の仕事で役立てるためには、それぞれの事情に沿った応用が必要になります。
講義の趣旨を汲み取っていただき、現場に沿った工夫や応用の努力をしていただければ、確実に成果があるものと自負しております。